オールシルクネットでつくったベースに髪を1本づつ植えていった
最高の商品という意味を込めてネーミングしました。
商標登録を済ませております。
ナチュラルのOEM工場に、「一本植えでレミーヘアーを植えたかつらを作りたい」と
申し出た時の工場の反応を思い出します。
「そんなかつらを作ったら100万円以上で売らないといけなくなり売れないでしょう」
この工場は日本向けの製品も大量に作っている工場です。
「一本植えもしたことあります。レミーヘアのかつらも作ったことあります。
でも同時にそれをやるのはコストがかかりすぎますよ」
まずは、髪の選定です。これはエクステなどでは、販売されている
レミーヘアーを使うことにすぐに決定しました。
レミーヘアとはキューティクルを残した元気な髪で、高額なので、
かつらにはほぼ使われていません。
かつらの髪には、実は品質レベルが5段階ありそれぞれ価格も大きく違います。
レミーヘアーは手触りはもちろん良いのですが、かつらに使用されている加工されている人毛に比較しても見わけがつきにくく触っても見わけがつきにくい髪です。
レミーヘアを右手、普通の髪を左手にもって揺らしてみるとレミーヘアーのほうが
「しなやかさ」があるということがわかる程度です。
しかし使っていくうちにわかります。
退色をほぼしないのです。人毛の唯一の欠点、使用していくうちに髪の色が退色していき毛染めが数カ月に1回必要となります。毛染めをするごとに髪は当然痛んできます。
レミーヘアは、かつら工場特有の毛染め加工をしていないので人間の髪と同じように自由に毛染めも出来るのです。
テストをしてもあまりにキレイに染まるのでナチュラル鰍フ技術者も感動していました。
人毛と言えど、普通の髪は暗いほうには毛染めできますが、明るい方向には毛染めが難しかったのです。
他にもいろんな問題があったのですが試行錯誤の上に、決定していきました。
SilkyOneは、かつら全体に髪を1本づつ植えるという従来では考えられない方法を取っています。
この1本植えという植え方は、高級なタイプのかつらの分け目には使用することが良くありますが、
全体的に使うと髪の立ちが悪かったりしてとても難しいものがありました。
また一般の高級かつらでも分け目以外には2本植え3本植えという方法をとっています。
それを1本植えするということが時間が2倍3倍かかるということなのです。
ナチュラルでは髪の植え方を2タイプ使用し、自然な仕上がりにすることに成功しました。
どの工場でもできることではないのです。その為に植え方は、公開しません。
申し訳ございませんが、ナチュラルの植え方は、ナチュラルサロンにご来店された方にしか見せすることはできません。
また植え方にも特徴があり特に分け目部分には3つのタイプを選べますので、ナチュラルサロンで実物をみてお決めください。
また1本づつ植えるということで、制作に時間がかかります。普通のかつらに比べて制作期間がかかりますがご容赦くださいませ。
SilkyOneではお肌にやさしいシルクを使うことになりました。
一般的によく使用されているネットなど自然なネットもいくつかあったのですが、最終的にシルクを全体に使用したネットに決定しました。
シルクは地肌に似ていてとても自然な素材です。
このシルクネットは、耐久性があります。「natural style」にメインで使われているMONOネットに比較して耐久性は同じ程度です。
しかし製作上は、職人がとても気をつかう素材となっています。
というのは、毛をネットに結ぶ際に、道具の先をちょいとシルクにひっかけて破こうものなら、作業がすべて無駄になり一からつくりなおしとなるのです。
毛植えの職人は、シルクネットに1本植えという特殊技術ができる人物でなければいけないので、限られてきます。
その限定された職人が、時間をかけて集中力を高めてSilkyOneを製作していくのです。
1.熱を伝えにくいので夏涼しく冬暖かいのです。
単調な化学繊維ではない、気室がたくさんあり、
含気量が多いので熱を伝えにくいのです。
2.吸湿性が高いのに放湿速度が速いのです。
体の余分な湿気が残留しないので、かつらのつけごこちがとても良いのです。
熱い日に汗を かいてもサラッとしています。
3.適度な保湿性もあるので静電気がとても発生しにくいのです。
冬の嫌な静電気が起きにくいのです。
静電気が起こるとホコリなどを集めてしまいます。
また燃えにくいので化繊のような燃えやすさの心配はありません。
4.紫外線カット性にすぐれています。
なんと紫外線カット性にもすぐれています。
5.アミノ酸で構成されているので、お肌にとても良いのです。
18種類程度のアミノ酸で構成されています。
アミノ酸には皮膚細胞を活発化させる力があります。
韓国の企業がナチュラル鰍フブランド製品を売りたいとオファーがあったので韓国に飛んで行った際に
「SilkyOne」のサンプルを見せました。
韓国はかつらの先進国です。そこの大手の一つハイモに在籍していたことがある社員が見て言いました・・・・
「これは・・・韓国でも高く売れます。どんなに少なくても5年以上のキャリアがある技術者しかできない技術ですね」
SilkyOneには自信がありましたが、自信が確信に変わりました。
最後まで試作の繰り返しとナチュラル鰍フわがままに付き合ってくれた制作工場に感謝です。