前髪をあげるタイプのかつら
2012,07,02
世の中には前髪をあげて生え際を見せるタイプのかつらがあります。
女性ではあまり要望はございませんが・・男性・・それもお年を召したお客さまにはこのようなご要望も多くございます。
かつらというものは、本来は生え際を見せるという行為は得意ではございません。
しかしながら工場の工夫によって現在2つのタイプの生え際を見せるかつらが存在しています。
まず一つは、ベースネットの切りっぱなしで生え際を見せるタイプです。
このタイプは非常に自然です。
弱点としましては、ベースネットが切りっぱなしの為に、あまり長くもたないということです。
つまり耐久性が弱いのです。細いネットで作成すればするほど自然なのですが、自然であればあるほど耐久性が弱くなります。
一般的には3か月程度でフロント部分のベースがダメになるのでその部位を交換修理しながらかつらを使うことになるのです。
また両面テープは、普通のテープではネットを地肌にとめることができないので強力なネット専用両面テープを使用することになります。
これもベースネットを傷める原因ともなります。
もうひとつは、薄い人工皮膚などと呼ばれるウレタン系のベースを使用するタイプがあります。
これの使用方法が2つあって、両面テープで地肌に貼る方法と接着剤で地肌に貼る方法があります。
ナチュラル株式会社の場合には、薄い地肌部分を両面テープで地肌に貼るタイプとなっています。
※接着剤で地肌にとめる方法については、用意していません。地肌全面に接着剤を塗布するということは地肌にもよくないと考えての事です。
このタイプは、長く持ちます。
弊社でテストをしたところ1年半程度の使用にて破れなどが発生してきました。
約1年間は、一般的に使用は充分可能と考えています。
ただしこのタイプはウレタン素材にて作成するために、経年でベース部位がだんだん茶色くなってきて地肌より黒っぽくなり目立ってきます。
それをお客様がどの程度気にするかどうかで耐用年数・・つまりフロント部分の交換修理をする時期が変わってきます。
どちらをお勧めするかというと、ナチュラル株式会社では、ウレタンの極薄地肌タイプのご使用をお勧めしています。
理由は意外と自然でしかも1年以上の耐久性があるというのがその理由なのです。